2018年09月21日

災害検証③情報の拡散

昨日、
被災地の中にいる被災者は自分に何が起こっているかわからない
と、書きました。

1995年1月17日。阪神大震災の時に大阪にいた私は
せっせとテレビで情報収集。
神戸から電話があった折には
「区役所に行けばブルーシートがもらえるらしいよ」とか
「三宮から船に乗ったら関空に脱出できるよ」とか
教えてあげました。
被災地にいる者にとっては、ラジオがありますが
四六時中聞いているわけにもいきません。
外部の人間の情報収集がとても重要です。

阪神淡路大震災の場合
サンテレビという神戸の放送局が被災しているにも関わらず
生の、被災地からの情報を届け続けました。
神戸の中心から少しずれた場所にあったラジオ局
AMコーベはスタジオを失いながらも、放送を続けました。
被災地の中心部で、最前線を伝えることができる放送局が生きていました。

当時、
持病のない私には、重みがわからなかったことですが
透析のできる病院。電気の生きている病院。
その情報は直後から、繰り返し伝えていました。
透析には大量の水と電気を必要とします。今にして思えば
素晴らしい対応だったと感服します。

今回、台風21号で大規模停電に陥った我が母。
その近辺も高齢者。
「モバイルバッテリーを買いに行け」と言っても伝わりません。
残り少ない携帯の充電を心配しながら
外付けの充電機が存在することを説明する労力も充電ももったいない。
最近ようやく誤字だらけのショートメールをマスターした母に
SNS全般のスキルもありません。
Twitterを自力で集めるのも困難です。
地元の一部市会議員はTwitterやFacebookで情報を伝えて
いましたが市民の何パーセントに届いたのでしょう。
結局、停電がかなり復旧してから、市役所の車からのスピーカーで
いくらかの情報は入手したようです。

進む高齢化社会で、年寄りにどう伝え、年寄りをどう動かすか
今回のケースを、本当に本当に記録として残すべきです。
今回のケースはちょっとした訓練であったと心に刻むべきです。
すぐに何でも忘れてしまう日本人。
そんな人の頭の上に次の災害が降ってくるでしょう。
ラベル:災害検証
posted by ぶろっこり at 10:00| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

災害検証②

2015年広島空港でアシアナ航空機が事故を起こし、機体が撤去できなかったため
長期間にわたり空港が閉鎖しました。
羽田や伊丹ほどの過密空港ではないので、経済界に大きなダメージとまではいきませんでしたが
大きな迷惑を被った会社があったことを皆さんは知っているでしょうか?
全国でも人気の冷たくして食べると美味しいクリームパンの会社です。
この広島の会社は、作ってすぐに空輸で全国にパンを運んでいたわけですが
空港閉鎖で、別の空港を探すことになりました。
近隣の空港は山口や岡山ですが、新鮮が命のパンです。
長距離輸送に耐える保冷のシステムや運搬料もかかります。

こんなことが今回、関西空港や千歳空港でも起きていたはずです。
国際空港ですから、ヨーロッパから生花や食材も来るでしょう。
ダイバートとなって名古屋や福岡に振り分けられたとしても、関西へ戻すルートが必要です。
輸出入となれば、通関業務可能な空港でないといけませんし
地方空港は滑走路も短く、大型機材の受け入れができない場合もあります。
本来なら、関西の大きな支えとなる千歳が死んでしまった。
経済のダメージは計り知れません。

少し、報道された部分でいうと。酪農にも大きなダメージです。
乳牛は定期的に搾乳しないと病気になります。その搾乳も北海道の大規模酪農となると
手で絞るわけではありません。搾乳電気。冷却電気。全部だめです。
牛乳好きの人は気づいているかもしれませんが、兵庫県の淡路島も牛乳の産地。
今、牛乳売り場は品薄になっています。

さらには、大阪は猛暑の停電でしたが。
北海道は地震翌日から冷え込む天候。日本は広いです。

そして、二つの災害で共通して困ったこととして。テレビが見れないということ。
テレビが見れないと情報がわからない。頼みの携帯もバッテリーに限りがある。
北海道大学などはいち早く、充電開放をしていましたが
被災している人にどれだけ伝わったか。これまた検証が必要です。

阪神淡路大震災の時は携帯社会ではありませんでした。
わずかに携帯ユーザーはいましたがワンセグ機能はなかったと思います。
今はワンセグがあるからいいやと思っていましたが、それにも限りがあることに
私は衝撃を受けています。つまり

やはり被災者は何もわからない

と、言うことです。情報は命です。
情報をいかにして手に入れるか、もっと考える必要があります。
ラベル:災害検証
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2018年09月19日

災害を検証すること①

通常モードに戻ります。
台風21号、北海道胆振地震。今月起きた二つの災害から私たちは
様々なことを学ばせてもらい
考えなくてはなりません。しかし
前にも書きましたが、テレビの興味は安室奈美恵引退と樹木希林逝去のニュース。
そして、次のスポーツ界騒動は何の競技でしょうね。
スポーツを責めるのが大好きなバイキングは
大阪の名門少年野球の監督による暴力でした。

バンキングがこんな方向に向かっているのは私たち世論もいけない
と、思います。
視聴率が悪ければ次のテーマに行くのでしょうけど
視聴率が良いんでしょうね。だからしつこくしつこくです。さて
テレビ批判はこのぐらいにして。

世の中はどれだけの危機感をこの二つの災害で考えたかは知りませんが
まず、台風21号は風が原因の停電です。
文字にするとばかばかしい簡単なことですが、地域は地獄絵図になり
1日~1週間、猛暑の中で停電となりました。
たかだか停電でどれだけのダメージがあったか。
世の中の人にはちゃんと考えてほしい。

まず、マンション。
屋上にタンクがあるタイプのマンションはいったんポンプで家に水をくみ上げ下におろします。
ポンプの動力の源は電気。
ですから停電≒断水になるということ。
断水になればトイレも使えません。
また、信号が止まれば交通事故も起きる。
今回はありませんでしたが、東日本大震災の計画停電の時には
信号が止まったことに起因する交通死亡事故もありました。
猛暑の中でエアコンも扇風機も動かない。熱中症で人が死ななかったことを
奇跡と思うべきです。さらには
停電でろうそくをつけて、それが原因の火災も起きます。
今回はそれもなかった。いくつもの奇跡に隠された「事故の可能性」が
あったことに目を伏せてはいけません。

関西空港は高潮による電気設備の水没。それが原因の停電で
電柱が倒れた大阪府内の状況とは異なりますが。
「なんのアナウンスもしてくれなかった」という観光客の声がありました。
拡声器の声はどれほど届くか考えてみるべきです。停電で館内放送が出来ないという
想像力は働かなかったんでしょうか。
携帯が使えないということでしたが、理由は何でしょう?
これから旅行に行く人はバッテリー100%で行くべきだし。モバイルバッテリーぐらいは
持っているべきでしょう。
今、日本に帰った人は、機内で充電しなかったのでしょうか?
5000人の人が同時に携帯を使う状況でアンテナのキャパがいっぱいなのだったら
近くにいる人に声掛けをして
キャリアごとに使わない時間を作る実験をするとか。方法はあったかもしれません。
もとより、隅田川の花火やPL花火のようないっぺんに人が携帯を使う状況の場合
万単位の人が集まっています。
たかだか5000でアンテナのキャパを超えるとは考えにくいと思います。
これまた別の原因があるのだとしたら検証すべきです。
2000人の空港職員については、すぐに検証できるはずです。

この関西空港の機能ストップによって、バリにいた私の友人は帰国できなくなり
1週間後成田経由新幹線で帰国しました。
これが何を意味するか。
日本のハブ空港を目指して、24時間離発着可能で。視界ゼロでも着陸できるがうたい文句の
関西空港が死んだら、日本全国の空港に旅客・流通は仕訳けられるのですが
そのさなかに起きたのが北海道地震で、関西空港と同じく24時間空港をうたう千歳空港が死にました。

二つの24時間空港が同時に死んだということを、国土交通省はちゃんと検証しているのでしょうか。
そして、それは資料にするだけでなく。広く国民に知らせるべきです。

長くなりました。1回では語り切れません。明日に続く。

ラベル:災害検証
posted by ぶろっこり at 18:58| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする