2018年11月09日

台風21号 大阪南部の現状

9月4日の台風21号から2か月。
自分が被害にあっていない人にとっては、すっかり過ぎ去った日常です。

しかし、被害にあった人にとっては終わっていない2か月。
いいえ。ここだけではない。
9月5日の地震被害にあった北海道も。
7月の豪雨にあった岡山・広島や四国の各地。
さらには
東日本大震災や阪神大震災の被災者も終わっていない被災と
今なお、たたかっています。

では、具体的に
我が地元の今を報告します。
ほんの一夜の台風ではありましたが、ブルーシートの屋根が多く目につきます。
単純に屋根が飛ばされてしまったからですが。

やや古い家の屋根が飛んでしまったことが目につきます。
最近は穴あき瓦でしっかりと釘で固定したりしていますが、古くは
土で接着するだけだったり、工法の変化にもよるのでしょうか。
新しい家の瓦は意外と残っています。
あとは、カーポートの屋根。部分的になくなっていたり。すっかりなかったりします。

このブルーシートですが。
自治体で用意したブルーシートの分配や配布の方法がうまく伝わらなかったり
足りなかったり、直後の近隣ホームセンターはたいへんな物不足だったようです。
住人は一日も早く屋根の修理を依頼したいところですが
私の友人宅は見積もりすら数か月待ちなのだそうです。
なぜなら
西日本豪雨や北海道地震や度重なる巨大台風被害で
大工や職人が大忙し。
全国各地に走り回っているようなのです。

かつて、東日本大震災の後だったでしょうか。
淡路島に住む瓦職人が多忙すぎて自殺したことがありました。
心をむしばむほどの忙しさなのでしょう。

そんな職人が忙しい現状で、このブルーシートをかけたのは誰なのでしょう?
家人が自ら屋根に上るのはリスクがありますし
だいいち、一般家庭にはそんな大きな脚立がありません。

大きな脚立を持っている人は、電気工事屋さんか…何でも屋か…
器用で脚立を持った人が、知りあいの屋根に上ってというケースもあるようです。
高齢者の家庭ではなかなかの問題ですね。
屋根の修理も10万から200万ぐらいまで。
簡単ではなさそうです。
ガラスが割れた車も、40万ぐらいかかったり。
それも在庫不足だったり。

激甚災害に指定でもされなければ、屋根の修理代は自己責任。
地震保険や災害に類する保険も台風には適用されない場合が多いです。
なぜなら、日本では1年に何度もやってくる台風。
いちいち保険金対応していたら、保険会社が倒れます。
台風以外と、うたっている条項は多いです。だからつまり、自腹。
これまた年金生活の高齢者にとっては厳しい現実ですね。

これが自然災害の現実。いや、ほんの1ページです。








posted by ぶろっこり at 01:00| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

災害検証③情報の拡散

昨日、
被災地の中にいる被災者は自分に何が起こっているかわからない
と、書きました。

1995年1月17日。阪神大震災の時に大阪にいた私は
せっせとテレビで情報収集。
神戸から電話があった折には
「区役所に行けばブルーシートがもらえるらしいよ」とか
「三宮から船に乗ったら関空に脱出できるよ」とか
教えてあげました。
被災地にいる者にとっては、ラジオがありますが
四六時中聞いているわけにもいきません。
外部の人間の情報収集がとても重要です。

阪神淡路大震災の場合
サンテレビという神戸の放送局が被災しているにも関わらず
生の、被災地からの情報を届け続けました。
神戸の中心から少しずれた場所にあったラジオ局
AMコーベはスタジオを失いながらも、放送を続けました。
被災地の中心部で、最前線を伝えることができる放送局が生きていました。

当時、
持病のない私には、重みがわからなかったことですが
透析のできる病院。電気の生きている病院。
その情報は直後から、繰り返し伝えていました。
透析には大量の水と電気を必要とします。今にして思えば
素晴らしい対応だったと感服します。

今回、台風21号で大規模停電に陥った我が母。
その近辺も高齢者。
「モバイルバッテリーを買いに行け」と言っても伝わりません。
残り少ない携帯の充電を心配しながら
外付けの充電機が存在することを説明する労力も充電ももったいない。
最近ようやく誤字だらけのショートメールをマスターした母に
SNS全般のスキルもありません。
Twitterを自力で集めるのも困難です。
地元の一部市会議員はTwitterやFacebookで情報を伝えて
いましたが市民の何パーセントに届いたのでしょう。
結局、停電がかなり復旧してから、市役所の車からのスピーカーで
いくらかの情報は入手したようです。

進む高齢化社会で、年寄りにどう伝え、年寄りをどう動かすか
今回のケースを、本当に本当に記録として残すべきです。
今回のケースはちょっとした訓練であったと心に刻むべきです。
すぐに何でも忘れてしまう日本人。
そんな人の頭の上に次の災害が降ってくるでしょう。
ラベル:災害検証
posted by ぶろっこり at 10:00| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

災害検証②

2015年広島空港でアシアナ航空機が事故を起こし、機体が撤去できなかったため
長期間にわたり空港が閉鎖しました。
羽田や伊丹ほどの過密空港ではないので、経済界に大きなダメージとまではいきませんでしたが
大きな迷惑を被った会社があったことを皆さんは知っているでしょうか?
全国でも人気の冷たくして食べると美味しいクリームパンの会社です。
この広島の会社は、作ってすぐに空輸で全国にパンを運んでいたわけですが
空港閉鎖で、別の空港を探すことになりました。
近隣の空港は山口や岡山ですが、新鮮が命のパンです。
長距離輸送に耐える保冷のシステムや運搬料もかかります。

こんなことが今回、関西空港や千歳空港でも起きていたはずです。
国際空港ですから、ヨーロッパから生花や食材も来るでしょう。
ダイバートとなって名古屋や福岡に振り分けられたとしても、関西へ戻すルートが必要です。
輸出入となれば、通関業務可能な空港でないといけませんし
地方空港は滑走路も短く、大型機材の受け入れができない場合もあります。
本来なら、関西の大きな支えとなる千歳が死んでしまった。
経済のダメージは計り知れません。

少し、報道された部分でいうと。酪農にも大きなダメージです。
乳牛は定期的に搾乳しないと病気になります。その搾乳も北海道の大規模酪農となると
手で絞るわけではありません。搾乳電気。冷却電気。全部だめです。
牛乳好きの人は気づいているかもしれませんが、兵庫県の淡路島も牛乳の産地。
今、牛乳売り場は品薄になっています。

さらには、大阪は猛暑の停電でしたが。
北海道は地震翌日から冷え込む天候。日本は広いです。

そして、二つの災害で共通して困ったこととして。テレビが見れないということ。
テレビが見れないと情報がわからない。頼みの携帯もバッテリーに限りがある。
北海道大学などはいち早く、充電開放をしていましたが
被災している人にどれだけ伝わったか。これまた検証が必要です。

阪神淡路大震災の時は携帯社会ではありませんでした。
わずかに携帯ユーザーはいましたがワンセグ機能はなかったと思います。
今はワンセグがあるからいいやと思っていましたが、それにも限りがあることに
私は衝撃を受けています。つまり

やはり被災者は何もわからない

と、言うことです。情報は命です。
情報をいかにして手に入れるか、もっと考える必要があります。
ラベル:災害検証
posted by ぶろっこり at 10:00| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする