2018年06月28日

義援金というマジック

~「日本でいちばん大切にしたいリフォーム会社」の社長が書いた~ 住宅リフォームを考えたら必ず読む本
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大阪府が義援金に関する発表をしました。
単純に「早いな」と思う人は多いと思います。

今回はとにかく、被災地がピンポイントで。被災人数が少ないことが大きいと私は考えています。
思い起こしていただくと
阪神淡路大震災は神戸全域(それでも北区西区の被害は長田区とは全く違う)西宮・尼崎・宝塚など
人口も多い地域。
さらに、淡路島や大阪の一部にもたくさんの被災者がおり、避難所の解消にも1年以上かかりました。

東日本大震災に至っては、岩手・宮城の大被害に加え、発電所と津波の複合的に被害を受けた福島。
茨城や千葉、東京でも死傷者がでるというとんでもない広域被害で被災者の数も多く
罹災証明を出すにも、判定するべき家屋も津波で流されて無い。
家族全員が亡くなったご家族の場合は、被害の申告をするすべもなく
つまり、誰が被災者なのか。全くわからない状況ですから、義援金の分配は天文学単位に難しかったと思います。

さらに、1000万あったとして。10人で分けたら一人100万。
100人で分けたら一人10万。1000人で分けたら一人1万円です。
分母が大きくても分子が大か小かが大きな問題。
100億集まろうと1000億集まろうと、1軒のお宅には大して入らないのが義援金です。

仮に、家屋全壊判定が出て。200万もらったとしましょう。
リフォームしたことがある方ならわかると思いますが
200万でどの程度の工事ができるでしょうか。

壁紙をちょっと張り替えて。キッチンを入れ替えて。
間取りを少し変えて。
このぐらいなら200万でできるかもしれません。しかし
被災した家
地震・大雨の床下床上浸水の家は、土台や基礎に問題が起きていることが多いです。
表面の化粧をはがし、骨組みだけにして補強や取り換えをしないといけません。

美容整形に例えると
鼻にシリコンをいれたり、ヒアルロン酸を注射器で入れる程度ではなく
骨の移植や他人の足との取り換え手術ですから、美容クリニックのレベルではなく
大学病院での危険を伴う大手術になります。

ですから、費用も100万単位では無理。
悪い言葉でいうと、焼け石に水程度しかもらえないのが義援金なんです。もちろん
困った時のお金は1円でもありがたいですが、1万円もらっても冷蔵庫は買えない。
被災したことがない人は「いいなぁ。500万ももらえて」なんて思ったりするでしょうが
500万もらっても、元通りの生活は戻らない。

その痛みの共有ができる想像力を持たないと、「備え」もできないのです。
「うちの家、200万もらっても800万足りないな」と思ったら、その800万をどうするのか。
貯蓄するのか。地震保険に入るのか。考えないといけません。さらに
過疎地に住んでいる人は、分母が小さいので義援金もすぐにもらえるかもしれませんが
東京など大都会や住宅密集地に住んでいる人は、分母が大きいと考えるべきです。

さぁ。あなたが被災したとして。何日後にいくら、もらえるでしょう?




posted by ぶろっこり at 09:14| Comment(0) | 被災者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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