2018年11月13日

プロがいない

建築士の方と世間話をしていました。
「プロがいないですね」と。

どこの業界にも言えることです。
好きだからこの仕事に就いています。
という人は、世の中にどのくらいいるのでしょう?
お話相手の建築士の奥様は看護師さん。
「看護師でもするかぁ~」って気持ちで看護師になっている人はおそらくいないでしょう。
そんな気持ちでつける仕事ではないです。
「介護士でもするか~」って人に会ったことはあります。

「料理人になりたい」という人の作った料理は美味しいでしょうね。
しかし
「料理人にでもなるか~」って人の作った料理はまずいでしょう。きっと。
そんな人をプロとは言わないですね。

防災に置き換えて考えると
防災の専門家って誰ですか?
自治体の防災担当の方は数年単位で異動しますから
学校を出て「防災をやりたいんだ」と入ったわけではないでしょう。
ただ、本人の資質で。
市民のために生きたいという考えなら
就いた部署就いた部署のスペシャリストになっていくでしょう。
しかし、災害の少ない自治体の防災課に就いた人は
「楽なポジションになった。自分がやっている間に災害がないといいな」
ぐらいなもんです。
こんな人に避難指示が出せるでしょうか。

防災士という資格があります。
地域のために、家族のために資格を取ることで学ぼうという
思いの人はいいのですが。最近は
単位がもらえるからとか。時給が高くなるからとか。
就職にプラスだからとかでとっている人も多いです。

私がでかける様々な防災の勉強会の質問コーナーで
必ず手を挙げているのは防災士の方。けっこうとんちんかんな質問も多いです。
「私はね、東北も熊本もボランティアに行きましたけどね」
被災地を見たなら、なぜにそんな質問をする?
と、疑問に思うこともしばしば。
この人は被災者の心に寄り添えるボランティアだったのだろうか?
防災士を振りかざすだけのよそ者ではなかったか?

すさんだ気持ちの秋の夜長です。
posted by ぶろっこり at 23:39| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

台風21号 大阪南部の現状

9月4日の台風21号から2か月。
自分が被害にあっていない人にとっては、すっかり過ぎ去った日常です。

しかし、被害にあった人にとっては終わっていない2か月。
いいえ。ここだけではない。
9月5日の地震被害にあった北海道も。
7月の豪雨にあった岡山・広島や四国の各地。
さらには
東日本大震災や阪神大震災の被災者も終わっていない被災と
今なお、たたかっています。

では、具体的に
我が地元の今を報告します。
ほんの一夜の台風ではありましたが、ブルーシートの屋根が多く目につきます。
単純に屋根が飛ばされてしまったからですが。

やや古い家の屋根が飛んでしまったことが目につきます。
最近は穴あき瓦でしっかりと釘で固定したりしていますが、古くは
土で接着するだけだったり、工法の変化にもよるのでしょうか。
新しい家の瓦は意外と残っています。
あとは、カーポートの屋根。部分的になくなっていたり。すっかりなかったりします。

このブルーシートですが。
自治体で用意したブルーシートの分配や配布の方法がうまく伝わらなかったり
足りなかったり、直後の近隣ホームセンターはたいへんな物不足だったようです。
住人は一日も早く屋根の修理を依頼したいところですが
私の友人宅は見積もりすら数か月待ちなのだそうです。
なぜなら
西日本豪雨や北海道地震や度重なる巨大台風被害で
大工や職人が大忙し。
全国各地に走り回っているようなのです。

かつて、東日本大震災の後だったでしょうか。
淡路島に住む瓦職人が多忙すぎて自殺したことがありました。
心をむしばむほどの忙しさなのでしょう。

そんな職人が忙しい現状で、このブルーシートをかけたのは誰なのでしょう?
家人が自ら屋根に上るのはリスクがありますし
だいいち、一般家庭にはそんな大きな脚立がありません。

大きな脚立を持っている人は、電気工事屋さんか…何でも屋か…
器用で脚立を持った人が、知りあいの屋根に上ってというケースもあるようです。
高齢者の家庭ではなかなかの問題ですね。
屋根の修理も10万から200万ぐらいまで。
簡単ではなさそうです。
ガラスが割れた車も、40万ぐらいかかったり。
それも在庫不足だったり。

激甚災害に指定でもされなければ、屋根の修理代は自己責任。
地震保険や災害に類する保険も台風には適用されない場合が多いです。
なぜなら、日本では1年に何度もやってくる台風。
いちいち保険金対応していたら、保険会社が倒れます。
台風以外と、うたっている条項は多いです。だからつまり、自腹。
これまた年金生活の高齢者にとっては厳しい現実ですね。

これが自然災害の現実。いや、ほんの1ページです。








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2018年11月08日

機長からの報告

ただいま実家に来ております。
台風21号の被害を、ようやく見る機会です。

私は、関西空港で孤立した人たちの逆ルートをいくべく
羽田から神戸空港に降り立ち、海ルートで関西空港に入りました。
私が乗った船は10人足らずの乗客でしたが、当時は満員の客をピストンで輸送しました。
関西空港は、当時の被害は全く見られず
知らなかったら通常の空港です。
しかし、空港から南海電車に乗って空港脱出する際、タンカーにぶつかられた部分は徐行で
「やはり爪痕はあるな」と思いました。

この今回の旅のプロローグにアクシデントがありました。
飛行機への搭乗が終わり、ドアモードを変更し。「いざ出発」となってから
客室乗務員よりアナウンスがありました。内容は計器の異常ということです。
数分後に機長からのアナウンスです。
「出発遅延の原因は計器の異常です。正確に申し上げると燃料にかかわる計器。4つのうちの一つに異常がございます。
動作に問題はありませんが、コックピットで表示されません」というものでした。
ずいぶん正直に言うんだなぁと驚きました。
燃料系統に異常となると、例えばどっかで漏れがあって
飛んでいる間に燃料切れになって墜落の恐れがあります。
見過ごすことのできない異常です。

数分後に、「とりあえず燃料を継ぎ足して、様子をみる」というアナウンス。
乗客はなんの不安も不満も持っていないようでしたが
さらに燃料をいれることで、計器の針が振れるか試すんだと私は思いました。
ここで考えられることは
スカ〇マークという航空会社でしたので、燃費を考えて必要最小限しか燃料をいれていなくて
針まで届いてなかった?
ありますよね? ストーブに灯油をいれるとき最初は針が動かなくて
いれているうちにポンと針が上がること。
そういう意味かなと、理解しました。
その時に「燃料を補給しますのでシートベルトを外してください」と
アナウンスが入りました。
乗客は素直に外していましたが、これが日本人の良きところかな。
なぜ、燃料でシートベルトと思う人はいないんですね。
私が思ったのは、
通常、燃料は乗客を載せない状況で入れます。
その時に、重量が蓄えられるごとにガクンと大きな揺れが起こります。
乗客のウエイトが加算されれば、なかなかの衝撃が起こるのかもしれません。
たぶん、これでベルトのところが締め付けられて体調不良になったりしないために
だろうな。と、思っていました。

これら、待たされている時間。エアラインと整備と管制とのやりとりを
いくつも想像しながら。対処を見守っていた私。
1時間も飛行機に乗ったまま、黙って指示に従っていた皆さん。
この人たちは理解しておとなしいのか。ひとつ間違えたら暴れるのかなと
冷静に見守っていました。

すべては機長からの正直な報告が良かったのか。言ってなかったら不安が広がったのか
防災の面で様々考える1時間でした。
posted by ぶろっこり at 11:55| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする